今日はいい天気だったので久しぶりに峠を走りに行きました。
2週間ぶりにエンジンをかけ、幌を開け、FMラジオを小さくならして走り出します。自宅からしばらく走って自動車専用道路に入り、それを北へ10キロほど走ると突き当たりは峠道の入り口です。
この時期、西側の峠道は有名な滝と紅葉と野生のサル(汗)で大渋滞です。なので今回は東側から入ります。
交通量が多いので、あまりペースは上げられません。しかし、こう言う時は頻繁に2速、3速を切り替え、回転数を合わせてシフトチェンジ。これだけで速度が上がらなくても充分楽しめます。
好きな音楽が流れると回転数がぴったり合ったり、マナーの悪いクルマにイライラしているとギクシャクしたり。クルマは私以上に私の気持ちを理解し、表現してくれます。
しばらく走ると前が開きました。FMラジオを切り、2速にして少し踏み込むと、気持ちよいサウンドと共に、背中に加速感を感じます。これもまた楽しい。
しかし、「屋根無し」であることを最も嬉しく感じるのはこんな時ではありません。
紅葉を楽しみながら、どんどん奥に入ります。そして、日の当たるスペースを探し、クルマを停めます。それからエンジンを切ると・・・「すっ」とあたりが静かになり、変わって鳥の声、風の音、空気の匂い、太陽の暖かさが浮かび上がって来ます。自然はこんなにも表情豊かなのか・・・と、あらためて気付きます。これぞ、「屋根無しクルマの幸せの瞬間」・・・だと思います。
「走って楽しく、停まっても幸せ」。なんと贅沢なクルマなのでしょう。
さて、思った程寒くないので、そのまま少し本を読んできました。今日のお供は江國香織の「きらきらひかる」です。
#写真は今日走った峠道ではありませんが、ここも紅葉がキレイな信貴生駒スカイラインです。